見えてるものはごく一部

アクリルガッシュ

見えないもの

人は見えているものに常に、夢中になっている。
それはそうだ。だって見えないものについて考えている時間があるのなら
見えているものだけを追った方が上手く生きられるし、楽だと思う。

見えてないものの説明をしても見えてないんだから、信じようがない。
でも確かにそこにある。


メキシコ革命

1910年、メキシコで革命が起きようとしていた。
近代化の波が押し寄せる中、富は海外のエリート達が牛耳っていた。
国家のほんの一握りのエリート達が莫大な農地を、農業労働者から余すことなく奪い去った。

こうした中、貧苦に喘いでいる農業労働者の中で、不満が募り
革命戦争が始まった。


メキシコ壁画運動

そんな中、スペイン人による征服、文化の混合
農業労働者としての奮闘、革命
そしてヨーロッパ人来訪前のアステカ文明などの神話、伝統
これらが濃く入り混じったものが壁一面に描かれているものだ。

革命の意義や成果、民族意識を文字が読めない貧しい農業労働者の人々にも絵でなら伝えられる。
また公共の場に描かれた大きな壁画は多くの人が一斉に見ることができるのも利点に壁画運動はどんどん広まっていった。

そう、目には見えない『歴史』『伝統』『意義』『成果』を絵で表現することによって目に見える分かりやすいものにすることができた。
これが絵の存在意義だ。


こんな混沌とした時代に生まれたのがアクリルガッシュという絵の具だ。
乾いたら防水になるという特徴から屋外の壁に描くのにぴったりな絵の具が誕生した。


そんなアクリルガッシュを用いて絵を描いています。
一番冒頭の絵が実際に描いた絵になります。
実際に私のお気に入りで、普段愛用している画材のリンクも併せて載せているので、ご興味ございましたらクリックしてみてください。

https://amzn.to/3vex2RL
https://amzn.to/3JGjOCk

コメントを残す